StreamFX(OBS)でCDスピンのように、ソースをクルクル回す
Discord等のカメラにもOBSのシーンを映すことができると分かってから色々と遊んでおります。さて、今回は上の画像のようにひたすらソースが回転しつづけるアニメーションをStreamFXとMove Transitionを使って実現してみます。どちらのプラグインもOBSにインストールされていることを前提に説明していきます。なお、使用したStreamFXのバージョンは現時点で最新のStreamFX 0.12.0 Beta 299
ですが、他のバージョンでもさほど変わらないと思います。
はじめに、回転させたいソースを対象に3D座標変換
フィルタを適用します。
この際、モードは透視投影
とし、他のパラメータは全てデフォルトのままにしておきます。
次にMove Value
フィルタを追加します。後でもう一つ必要になるので、Move Value1
としておきます。
ここではいくつかのパラメータを設定します。
- Filter: これは先程の
3D座標変換
の名前です。 - MoveValueType:
Single Setting
今回は一方向の回転ですので、1パラメータで問題ないです。 - Setting:
ロール(Z)
変更するパラメータを意味します。 - Value:
180
360と入れたいところですが、min~maxが-180~180のパラメータのため、その最大値180
を入れます。 - Custom Duration:
10000ms
何msで一回転したいかを入れます。 - Easing:
No Easing
今回は線形のアニメーションです。 - Next Move:
Move Value2
後でMove Value2を作ったあとに設定しに戻ります。
続いて、Move Value2
の設定です。先ほどと同じようにMove Value
フィルタを追加し、名前を変更します。Move Value1
とほぼ同じパラメータですが下記の部分だけ変更します。
- Value:
-180
- Custom Duration:
1ms
- Next Move:
Move Value1
ここまで準備したら、先程のMove Value1
のNext Move
にMove Value2
を設定します。この一連の設定により、ロール(Z)が180度に達したら-180度に再設定され再び180度まで回転するという無限ループが実現できます。
動かない場合は、Move Value1
やMove Value2
の目玉ボタン(有効/無効ボタン)を押してみてください。なお、動作後はMove Value2
の有効時間は1ms
なので、ほぼ無効状態なのが正しい結果です。
あとはイメージマスク等のフィルタでソースを丸く切り取って上げれば、CDがスピンするようなソースを作り出すことができます。